量販店などの時計修理コーナーで電池交換依頼をしたものの、液漏れによる内部の錆びのために対応してもらえず、当店にご相談いただくというケースが多くあります。
できれば液漏れなどで大切なお時計を手放したくはないものです。それではなぜ、液漏れはおこるのでしょうか?
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そこで今回は液漏れの原因について解説をいたします。原因を知って、なるべく液漏れを起こさぬように知識を身につけましょう。
なぜ起こるのか。電池と液漏れのメカニズム
乾電池は電池内部の化学反応によって発電を行います。発電時、内部ではガスが発生しますが、通常は漏れ出してくることはありません。しかしガスが過剰に発生した場合、乾電池は破裂を防ぐために容器が開き、圧力を逃がす構造となっています。
この際にガスと共に電解液が外部に漏れ出します。この状態が乾電池の液漏れです。
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ガスの過剰発生とその原因
上記であげたガスを過剰に発生させてしまう要因は、主に電池を設置したままにしてしまうことにあります。
腕時計の電池は電圧が安定している点が特長で、電池が切れる直前まではほぼ最初の電圧を保ち続けます。しかし「電池が切れた」と言われる、時計を動かすほどの電圧がない状態でも、電池は低電圧状態で放電し続けます。(過放電)こうした状態を放置すると、化学反応が適切に行われずガスが異常発生する原因となります。
この他には錆や劣化、落下などの外圧、高温多湿など悪条件での保管、古い電池の使用(電池には使用期限があります)などが液漏れの原因にあげられます。
大切な腕時計を液漏れから守るために
腕時計の電池が切れた場合は速やかに電池交換していただくか、使用しない場合は電池を抜いておきましょう。また動いている時計であっても高温多湿の場所は避ける、落下など衝撃を与えないといった気遣いが必要です。
せっかくの大切なお時計を、不注意で手放すことのないよう気をつけて使用するようにしましょう!
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石田
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