いつもご利用ありがとうございます。時計修理 専門店オロロジャイオの石田です。(時計修理オロロジャイオについて

「ガラスの作成できますか?」

ガラスを破損させてしまった場合にいただくお問い合わせです。メーカーでの修理は、高額になってしまう場合があるので、当店のような街の時計修理店をご検討いただいたのだと思います。
多くの修理店で対応は可能ですが、時計によって、風防・ガラス交換の際に防水性能を回復できない場合があります。

当店を含め、お客様の時計の事を考えた修理業者では、もとの防水性能を再現させることができる場合にかぎってガラス交換をいたします。
防水性能を再現してガラス交換が行えるのは主に以下のようなお時計です。

・年代の古いモデル(プラスチック風防のモデル)
・接着でガラスの付いているもの
・ロレックス(製造が10年以上前のモデル)

今回はこれら防水性能を再現して時計のガラス交換が可能な場合と、そうでない場合について解説をしたいと思います。

時計のガラス交換ができる場合

年代の古いモデル(プラスチック風防のモデル)


プラスチック風防のモデルは、元々の仕様や、年代の古いモデルで経年劣化によって防水性が低いものがほとんどです。そのため再現するべき防水性能が低いため対応が可能です。
プラスチック風防は、ガラス・風防作成業者さんにお願いしまして別作成をいたします。

プラスチック風防:¥10,000前後~

ガラスが接着で固定されているもの


ガラスが接着で固定された時計も、再現すべき防水性能は高くないので、対応をさせていただきます。フランクミュラーに多い仕様ですが、他にもレディースをはじめとした3気圧防水の時計や、非防水のドレスウォッチが該当します。
ガラス別作成やガラス屋さんのストックでサイズが合えば比較的リーズナブルに対応させていただきます。

フランクミュラー以外のお時計:¥15,000前後~
フランクミュラーのお時計:¥30,000前後~

フランクミュラーのガラス交換詳細についてはこちら
正規修理NG。 フランクミュラー修理 あるある

ロレックスの時計

ロレックスに関しましては、約10年以上前に製造された時計全般でガラス交換を行っております。現在のモデルはサファイアガラスで、かつ王冠マークの透かしが施されたものが使用されております。10年以上前の年代の時計ならサファイアガラスに透かしは入っていないので社外のサファイアガラスで対応ができます。また防水性能を確保するパッキンも流通しています。

現行品の純正ガラスは、肉眼ではほぼ見えませんが、透かしによって純正と社外ガラスの見分けができます。なので新しい年代の時計に王冠マークが見つからないと、おや?社外かなと、修理技師や買取査定員など詳しい人は気づきます。

また、更に古いモデルではプラスチック風防のモデルがございますが、こちらもロレックスユーザーさまがたくさんいらっしゃるので、社外部品の流通がまだまだあり、リーズナブルに対応が可能です。モデルによっては年代でプラスチック風防の形状が変わっているものもあり、全く同じではないかもしれませんがほぼほぼ同じ形状の風防へ交換することができます。

ロレックスの修理事例と見積もり
詳しくはこちら

時計のガラス交換を対応しない場合

しっかりとベゼルで固定された風防の時計

風防がしっかりとしたベゼルで固定された時計は、防水性を確保するため、ガラスのまわりに専用のガラスパッキン(柔らかいゴムのようなものやプラスチックのような素材)を噛ませて圧入でつけられています。

ガラスを外した場合そのガラスパッキンも交換する必要がありますが、通常このパッキンは流通がほぼありませんので、多くの場合対応ができません。接着によってガラスを固定することも可能ですが、本来の取り付け方と異なるので防水性・強度は確保ができません。

こういった防水性・強度確保の点から、当店ではメーカーでの修理をお薦めしております。ただ多くのメーカーではガラス交換のみの対応は受け付けておらず、見積もりを依頼すると、ガラス交換料金に含めてオーバーホール料金がセットとなった明細が組まれます。(当店のような修理店と比較すると修理代金は高額になってしまう場合が多いのですが・・・)

具体的には、ブライトリングやパネライ、タグホイヤーなど。防水性がどのシリーズも高いモデルが多く対応ができません。
オメガやゼニスの一部の時計は純正ガラスが入る場合がございますのでご相談ください。

いかがでしたでしょうか?
年代の古い時計(プラスチック風防の時計)、接着で風防が固定された時計、そして多くのロレックスの時計が該当致しますので安心して、ご依頼ください。

ガラスやプラスチック風防作成は専門の業者へ依頼しますので、見積りにお時間をいただく場合がございます。予めご了承ください。

【時計修理専門店オロロジャイオ】
お問合せ:03-3383-0833 / 時計修理サービスのご案内

The following two tabs change content below.
アバター画像

石田

時計修理専門店オロロジャイオの腕時計修理技師。 アンティークウォッチから高級ブランド時計まで、腕時計の修理に関する情報をおとどけいたします。 趣味:息子と遊ぶ、サッカー/愛用時計:ロレックス エクスプローラー

関連記事

タグホイヤー修理あるある 並行輸入、エドワードクラブ非会員必見!

カルティエ 時計修理 & オーバーホールあるある 修理保証書なしも対応。

時計のオーバーホール期間。どのくらいかかるの?

時計のオーバーホール料金の相場 大体いくらかかるのか?

ロレックス サブマリーナ修理 どの年代まで?

並行差別化施策。時計ブランド正規の修理施策