2021年4月 ロレックスが、遂に新作を発表しました。
今回の目玉モデルの一つに、エクスプローラー1があげられます。前作 エクスプローラー1 ref.214270が2010年の登場から10年以上経過しており、昨年から新作発表が噂されていました。
新型エクスプローラー1は、これまでの流れをくむステンレススチールのref.124270と、意表をついた“コンビのref.124273”がラインナップされています。
新型 エクスプローラー1
長年続く3、6、9インデックスは健在。搭載されるムーブメントは、2020年発表の新型サブマリーナーに初めて搭載されたキャリバー3230を採用。Cal.3132から更に耐衝撃性を高め、パワーリザーブは48時間から約70時間に延長されました。
36mmケース
特筆すべきは、前作のref.214270のサイズ39mmから、3mmも小さい36mmにダウンサイジングされたことが挙げられます。これは1953年の登場から、前々作のref.114270まで続いた仕様です。型番が2242~ではないのは、114270の直系である事を意味しているのでしょうか。
ref.214270とref.124270サイズ比較
エクスプローラシリーズ 旧作例
ref.214270(2010年~)39mm Cal.3132
ref.114270(2001年~2010年)36mm Cal.3130
ref.14270 (1990年~2001年)36mm Cal.3000…
シャツの袖が窮屈に感じるスポーツモデルが多い中、36mmというサイズに好感を持つ方は多いのではないでしょうか。 実際、ここ数年の中古市場では、ケースの大きな時計の相場が伸び悩んでいる傾向にあり、そうした傾向をメーカー側がキャッチしているという側面はあるかも知れません。
エクスプローラー ref.124273 コンビ
もう一点特筆すべきは、ステンレススチール・イエローゴールドのコンビ ref.124273の登場です。ロレックスは、新型のエクスプローラーが、初代モデルへのオマージュであると述べています。
エクスプローラーシリーズのルーツは、1930年代からヒマラヤ登山隊に提供が行われていた腕時計であり、1953年にイギリスの遠征隊がエベレスト初登を成し遂げた事を記念し、同年エクスプローラシリーズが登場しました。
初期モデルに名が上がるref.6098とref.6298では、ごく一部にイエローゴールド・ステンレススチールのコンビ、全体にゴールドを使用した個体(さらにはスターダイヤルも)が確認されています。また6299ではエンジンターンドのYGベゼルが多く見られます。
弊社アーカイブ:エクスプローラー ref.6298
エクスプローラーはステンレススチールのみという認識が一般的ですが、2021年新作のエクスプローラのコンビ仕様 ref.124273 は、こうした最初期のモデルに着想を得たのだろうと推測されます。また、ダウンサイジングの真意もこうした過去モデル回帰の一環なのでしょう。
はやく実機を見てみたいところです。
エクスプローラーRef.124270 SS
パワーリザーブ:約70時間
ケース径:36mm
防水性能:100m
エクスプローラーRef.124273 SS×18KYG
パワーリザーブ:約70時間
ケース径:36mm
防水性能:100m
情報元:www.rolex.com
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