セイコーは、アストロンシリーズより、アストロンの1st誕生から、50年を記念した限定モデル「アストロンSBXD002」を発表しました。
アストロンとは
1969年12月、セイコーは世界初の実用クオーツ時計「アストロン35SQ」を発表しました。それまでの腕時計は機械式が一般的で、精度の誤差は“日差”数秒で表されていたのに対して、アストロンは“月差”数秒という驚異的な精度を実現しました。
1960年代の後半は、セイコーを含む多くの高級時計メーカーが、自動巻のクロノグラフの開発に力を注いでいた時期。エルプリメロや、クロノマティック(Cal.11)はこの頃発表されています。
そうした中、セイコーはクオーツ時計の技術特許を公開。クオーツ時計は、急速に世界に広がっていき、機械式に注力していた多くの高級時計メーカーは、経営難に陥ることとなりました。
画像:seikowatches.com
アストロンSBXD002
今回の新作、アストロンSBXD002は、前述のアストロン35SQ発売から50周年を記念して誕生したモデル。初期のアストロンから着想を得たデザインの外装に、最新のGPSソーラーキャリバーを搭載しています。
デザインのモチーフは、おそらくカレンダー搭載モデル「アストロン 35-9000」でしょうか。
画像:左:アストロン 35-9000(アンティグランデ資料)、右:seikowatches.com
関連情報
~セイコー アストロン 35-9000。当時の発売価格は、自動車が購入できる程の価値~
セイコー アストロン 35-9000買取り事例
18金イエローゴールド製のケースは、当時のケースフォルムと、宝飾職人による荒らし彫り仕上げが特徴的です。また文字盤の、インデックスやアプライドのSEIKOロゴなども当時のモデルを踏襲していることがわかります。
搭載するムーブメントは、GPSソーラーキャリバー「3X22」。薄型に加えて、セイコーアストロンの独自機能「スーパースマートセンサー」「高速タイムゾーン修正機能」などを備えた、最新のGPSソーラームーブメントです。
画像:seikowatches.com
裏ぶたには、「Limited Edition」の文字とシリアルナンバー、「Commemorating the 50th anniversary of Quartz Astron, released on Dec 25, 1969」のメッセージが刻印されています。
発売は、11月28日(木)。日本及び、海外市場にて、50本が限定発売されます。
セイコー アストロンSBXD002
防水性能:日常生活用強化防水(10気圧防水)
耐磁性能:耐磁時計(JIS耐磁時計1種)
ムーブメント:cal.3X22 GPS ソーラームーブメント
希望小売価格:3,800,000円+税
製造本数:50本
情報元:セイコーウオッチ
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