ロレックスの2020年新作発表が無事おこなわれました。当ブログでは、サブマリーナとエクスプローラーが一新され、旧作が高騰するのでは?と予想していましたが、結果はサブマリーナのみ新作が登場する結果となりました。そして旧作は公式サイトから消え、廃盤になったものと考えられます。
今年はcovid19感染拡大の影響から、スイスの見本市延期にロレックス新作発表の延期、その他ブランドを含む工場の一時的な閉鎖など、暗い話題が多かった中で久々に明るいニュースが飛び交ったという印象があります。
サブマリーナ 2020年新作
2020年9月1日、ロレックスの公式サイトにて新作が発表されました。最も注目を集めたのがサブマリーナです。ノンデイトを含め5モデルがラインナップされました。
画像:左から126610LN/124060/126610LV/126613LB/126619LB
ともに前モデルref.114060、ref.1166~と比較して、ケースサイズ40mmから41mmへ。ブレスも変更され幅が太くなり、対してラグ幅がよりスリムに変更されています。
ダイヤルについては、6時位置のSWIISS MADE表記の間に王冠が加えられ、レタリングも一新されています。ベンツ針も以前より太くなったように見えます。
搭載された機械は、ノンデイトモデルには新型のキャリバー 3230。そしてデイト付きモデルには、2017年に発表されたシードゥエラーref.126600に初めて搭載されたキャリバー 3235が搭載されています。前モデルに搭載され傑作と評されるCal.3135(ノンデイトはCal.3130)と比較して、より高い精度と長いパワーリザーブ(70時間)を、そしてより高い耐磁・耐衝撃性能を実現しています。
グリーンサブが黒文字盤に
サブマリーナシリーズの中でも注目度の高いモデルを見ていきましょう。
流通量の少なかった、ステンレススチールにグリーンのダイヤル・ベゼルのref.116610LV(ハルク)。これらの後継機と言えるモデルがref.126610LVです。文字盤はブラックに変更されました。
画像:左116610LV、右126610LV
このツートーンのカラーリングにカーミットで親しまれたref.16610LVを連想してしまい、どこか地味になった印象を持つのは私だけでしょうか。また一方で、当面ハルク カラーリングを展開させない事で、同モデルのプレミア化を図ろうとしているのではないか、といったことも感じ取れます。
なお、前モデルのサブマリーナは新作発表以降で取引価格が高騰しており、特にref.116610LVは20%程値上りしています。
ロレックス新作発表 延期の理由
例年は3月頃にスイスの時計見本市バーゼルワールドが開催され、ロレックスはバーゼルワールドとWEBサイトで新作を発表します。
しかし2019年、バーゼルワールド運営側(MCHグループ)は翌年の見本市開催を4月に決定。2020年4月にはcovid19感染拡大の影響から開催を翌年へと延期します。これらの取り決めは出展企業への相談もなく運営陣によって一方的に判断されていました。
4月14日、こうした運営陣の対応や過去の運営方針を要因として、ロレックス、パテック・フィリップなど5ブランドがバーゼルワールドを離脱、そしてFHH(Fondation de la Haute Horlogerie)と共に、新たな見本市開催の発表を同財団を通じて発表します。
出典:www.hautehorlogerie.org
4月17日にはLVMHグループ(TAGホイヤー、ウブロ、ブルガリなど)も前述の5ブランドを追う形で、同見本市からの離脱を発表します。既に2019年はスウォッチグループがバーゼルワールド出展をとりやめており、2019年4月にはブライトリングが、そして同年末にはセイコーやカシオも出展取りやめを発表しています。
WEBサイトのみでロレックスの新作発表が行われるのでは?と噂があったものの、それから数カ月が経過。8月に非公式の情報で「9月に新作発表がある」との噂が広がり、末には公式サイトで新作のティザー映像が公開されました。
複数の国で以前より経済活動が立ち直ってきていた時期でしたので、なるべく需要が見込めるタイミングを見計らっていたのではないでしょうか。
情報元:www.rolex.com
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