リシャールミルは、世界最薄の手巻き腕時計「RM UP-01フェラーリ」を発表しました。「RM UP-01フェラーリ」は、2021年に結ばれたフェラーリとのパートナーシップを讃えるモデルの一つであり、そして同社の過去モデルとは全く異なるフォルム・機構を持つ腕時計です。
また今作の製造にあたって「RM UP-01フェラーリ」は、フェラーリチームと、オーデマピゲ ルロックル ラボラトリーが開発に協力しています。
厚さ1.75mm、極限の薄さ
「RM UP-01フェラーリ」の厚さは1.75mm。さらに重さは2.82g。その薄さと過去に例のない外観は強いインパクトがあります。加えて、極限の薄さにこだわるだけのコンセプトウォッチではなく、実用面にも重点がおかれています。
ケースはグレード5のチタン(航空宇宙産業、航空産業、自動車産業で使用される素材)の削り出し加工で製造。軽量さに加えて耐久性も追及されており、ケーシング後5,000G以上の加速衝撃テストが行われています。
「エクストラフラットの分野においても、他のすべてのモデルと同じ要件をクリアする時計を作ると決めていました。この絶対的なフラットさの追求では、コンセプト・ウォッチではなく、どのような状況でも着用者の日常生活に寄り添うことができる時計を提供する必要がありました」
リシャール・ミル ケース部門テクニカル・ディレクター:ジュリアン・ボワイヤ
ムーブメント
「RM UP-01フェラーリ」のムーブメントは、厚さ1.18 mm。極度の薄さを追求するため、斬新な構造・パーツのレイアウトが見て取れます。
機械を構成するパーツは1ミクロンの加工公差に対応しながら加工が施され、且つ歯車や針などは極力重なりを軽減できるよう広い面積に配置されています。 また、オーデマピゲ ル・ロックルラボラトリーが開発に加わり、ダーツとセーフティローラーを用いない新構造の脱進機を開発。薄型化に大きく貢献しています。 またケース同様に地板とブリッジにもグレード5のチタン製が用いられています。
さらに耐衝撃性を確保するため、薄型の腕時計に見られる裏蓋が地板を兼ねる構造ではなく、ムーブメントをケーシングする構造が用いられています。
厚さ1.18mmのこのムーブメントは、パワーリザーブ約72時間、さらにクロノメーター規格の精度を実現しています。
ファンクションセレクター
「RM UP-01フェラーリ」は、その操作もユニークです。左上の“SELECTOR”と表記された部位は、巻き上げと時刻合わせの操作を切り替える機構。下部の“HOURS WINDING”と表記された部位はリューズとなっています。
セレクターで時間・巻上げを選択し、リューズを回す事で、各々の操作が出来るようになります。
セレクターとリュウズの外周は、ベゼルを摩擦から保護し、防水性を高める2つのブラックセラミックスのインサートが使用されています。
限定生産150本。可能であれば、是非とも実物を拝見してみたい一本です。
RM UP-01フェラーリ
重さ:2.82 g
製造数:150本
ムーブメント
厚さ:1,18 mm
石数:23
テンプ:グレード5チタン製, 3アーム型, 6個の調整可能なウェイト
慣性モーメント3 mg•cm2, リフトアングル 54°
振動数:28’800 vph (4 Hz)
ヒゲゼンマイ:AK 3
ショックプロテクション:Kif
キャリバー RMUP-01
時・分 ファンクションセレクター
パワーリザーブ約72時間
情報元:www.ferrari.com、www.richardmille.com
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