デジタル式の時分表示

今年1月15日、スイス:ジュネーブで行われたSIHH(ジュネーブサロン)にて発表された、IWCは創業150周年を記念するジュビリーコレクション。今回はその中でも注目のIWC史上初のデジタル式の時刻表示機能を備えた機械式腕時計、IWCトリビュート・トゥ・パルウェーバー “150 イヤーズ”(Ref. IW505002)についてご紹介いたします。2018年4月発売予定となっており、実際に目にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

IWCトリビュート・トゥ・パルウェーバー

IWCでは早くも1884年に当時としては画期的だったデジタル表示式のポケットウォッチに搭載していました。この歴史的なモデル“パルウェーバーポケットウォッチ”は回転ディスクに描かれた大型の数字で時と分を表示するものでした。しかし時代を先取りし過ぎたのか、この時計の人気は長くは続かず市場から姿を消すこととなりました。

オリジナルのパルウェーバー・ポケットウォッチ

設立150周年を迎えたIWCでは先駆的だった当時の時計師たちに捧げるオマージュとしてIWCトリビュート・トゥ・パルウェーバー “150 イヤーズ”を発表したのです。オリジナルのパルウェーバーポケットウォッチにならい、また米国出身だったIWC創業者の“F・A・ジョーンズ”に敬意を表し、デジタル表示の窓にはそれぞれ「Hours」と「Minutes」と書かれています。文字盤はオリジナルのエナメル製の文字盤からインスピレーションを得ており、12層ものラッカーを丁寧に重ね塗りしたものとなっています。プラチナ製は25本、レッドゴールド製は250本、ステンレススチールは500本の限定生産となります。

IWCリビュート・トゥ・パルウェーバー 150 イヤーズ

IWCトリビュート・トゥ・パルウェーバー “150 イヤーズ”に搭載される自社製キャリバー“94200”の開発には5年かかっています。290個のパーツから構成され、表示ディスクは時計を動かす輪列からは独立しています。それぞれ専用の香箱を備えた2つの輪列となっているのが特徴です。一つはムーブメントに動力を伝え、もう一つの香箱が表示ディスクを動かします。表示ディスク側の輪列は時計本体の輪列と連結するリリース機構によってロックされますが、60秒ごとに(分表示のディスクが回る度)輪列のロックを外し、すぐにロックをかける機構になっています。これによって、表示ディスクを進めてもテンプに伝わる動力にはほとんど影響しないため、安定した歩度と60時間のパワーリザーブを確保することが可能になりました。オリジナルのパルウェーバーポケットウォッチから大きく改良された機構です。

IWC 自社製キャリバー94200

トリビュート・トゥ・パルウェーバー “150 イヤーズ”

リファレンス:IW505002
ムーブメント名:自社製キャリバー94200
振動数:4Hz (28,800振動)
パワーリザーブ: 約60時間
ケース直径:直径45.00mm
防水性:3気圧

情報元:iwc.com

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加藤

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