ゼニスより1969年に登場した、エルプリメロ(El Primero)。その50周年記念として、初期モデルの復刻などが発表されています。その一つが、今回ご紹介するエルプリメロ A384 復刻 50周年記念モデル ref.03.A384.400/21.C815。
1969年「エルプリメロ」を搭載して登場したモデルの一つ、A384の復刻モデルです。
ref.03.A384.400/21.C815は、エルプリメロA384を忠実に再現
37ミリの立体ケースや、針・ダイヤルのデザインなど、1969年のオリジナルモデルA384の部品をデジタル化して再現されています。新しくも、クラシカルな意匠が魅力的です。
オリジナルとの違いは、サファイア風防を用いた点や、69年以降改善が繰り返されてきた現代のエルプリメロ400が搭載された点、更に背面はシースルーとしたことで、ムーブメントを愉しむことができる仕様となっています。
またオリジナルモデルにあわせ、レザーストラップと、ラダーブレスレットが用意されています。
傑作エルプリメロとクォーツショック
モバードとの協同開発のもと、7年の歳月を経て1969年に登場したエルプリメロ。60年代は、ホイヤー・ブライトリング・ハミルトンなどのクロノマティックグループや、セイコーなどと自動巻クロノグラフの開発競争が行われていた中、精度・耐久性など最も高い完成度で、世に送り出されたムーブメントがエルプリメロでした。
自社の製品は勿論、後にはロレックス、パネライ、ウブロなどで採用されるなど、多くのブランドの腕時計に組み込まれます。
しかしエルプリメロ登場の同年、セイコーからクオーツ式腕時計アストロンが登場。さらにセイコーは特許を公開し、腕時計は急速に機械式からクォーツ式に移行していきました。この流れの中で、エルプリメロは一時的に姿を消す事となります。
エルプリメロ50周年。3作目のトリビュートシリーズ
本作ref.03.A384.400/21.C815は、今年1月のエルプリメロ ボックスセット、3本のA384 覆刻モデルに続く、エルプリメロ 50周年を記念したシリーズの最終版です。
さらに、A386の復刻が限定であったのに対して、A384の復刻は通常のラインナップとして登場します。
歴史的腕時計の様相を、手元で感じることができそうです。
エルプリメロ A384 復刻 50周年記念モデル
ムーブメント: エルプリメロ 400自動巻きムーブメント
部品数:278
石数:31
振動数:36,000 VpH (5 Hz)
パワーリザーブ:50時間以上
風防:ドーム型サファイアガラス
背面:透明サファイアクリスタル
外装素材:ステンレススティール
防水性能:10気圧
ストラップとバックル
・ブラックアリゲーターストラップまたはラダーブレスレット
・ステンレススティールのピンバックル
情報元:zenith-watches.com
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