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時計買取専門店アンティグランデの村田です。

現在は新型コロナウィルス感染症深刻化によって様々な問題が生じています。その一つがご存じの通り、世界的な経済へのダメージです。時計業界も厳しい状況にあり、ロレックスをはじめとした買取価格や販売価格の相場は下落が進んでいます。

ロレックスの相場はどれほど下落したのか

今回は、ロレックスに焦点をしぼり、現在の買取相場、新型コロナウィルス感染症深刻化による相場下落がはじまった2020年の3月、さらに1年前の2019年4月の買取相場を比較してみたいと思います。
アンティグランデのWEBサイトに掲載しているロレックスの買取相場をもとに、リストアップいたしました。

ロレックスの買取相場を比較

※国内主要市場の相場価格をもとに調査

デイトナ ref. 116520 3月以降で約40万円減

デイトナ ref. 116520

2019年4月1日 買取相場:~2,000,000円
2020年3月1日 買取相場:~2,000,000円
2020年4月15日 買取相場:~1,600,000円

3月以降で約40万円(20%)の下落

サブマリーナ ref. 116610LN 3月以降で約23万円減

サブマリーナ ref. 116610LN

2019年4月1日 買取相場:~1,100,000円
2020年3月1日 買取相場:~1,080,000円
2020年4月15日 買取相場:~850,000円

3月以降で約23万円(22%)の下落

ヨットマスター ref. 16622 3月以降で約13万円減

ヨットマスター ref. 16622

2019年4月1日 買取相場:~780,000円
2020年3月1日 買取相場:~780,000円
2020年4月15日 買取相場:~650,000円

3月以降で約13万円(17%)の下落

エクスプローラー2 ref. 216570白文字盤 3月以降で約18万円減

エクスプローラー2 ref. 216570白文字盤

2019年4月1日 買取相場:~820,000円
2020年3月1日 買取相場:~880,000円
2020年4月15日 買取相場:~700,000円

3月以降で約18万円(21%)の下落

デイトジャスト ref. 116233 3月以降で約12万円減

デイトジャスト ref. 116233

2019年4月1日 買取相場:~750,000円
2020年3月1日 買取相場:~720,000円
2020年4月15日 買取相場:~600,000円

3月以降で約12万円(17%)の下落

デイデイト ref. 118238A 3月以降で約30万円減

デイデイト ref. 118238A

2019年4月1日 買取相場:~2,000,000円
2020年3月1日 買取相場:~1,800,000円
2020年4月15日 買取相場:~1,500,000円

3月以降で約30万円(17%)の下落

デイトジャストレディース ref. 179171G 3月以降で約12万円減

デイトジャストレディース ref. 179171G

2019年4月1日 買取相場:~760,000円
2020年3月1日 買取相場:~720,000円
2020年4月15日 買取相場:~600,000円

3月以降で約12万円(17%)の下落

アンティーク ref. 6263 3月以降で約150万円減

アンティーク ref. 6263

2019年4月1日 買取相場:~9,000,000円
2020年3月1日 買取相場:~5,500,000円
2020年4月15日 買取相場:~4,000,000円

3月以降で約150万円(28%)の下落

いかがでしたでしょうか
リストアップしたモデルについては、3月の頭から比較をすると17%から28%の下落となりました。

特に人気の高いモデルほど下落の幅は大きくなっています。これは人気モデルの価格が吊り上がりすぎていたためで、現在では以前のようなプレミア価格では売れなくなってきていることを示しています。いずれにしても2か月とたたないうちに全般で2割近く下落したという事になります。

相場が値下がりする理由

ロレックスをはじめ、腕時計の買取相場の値下がりの理由は、以下のような要因が挙げられます。

インバウンド需要の激減

平行輸入店や中古時計店では春節の消費見込みなどインバウンド需要が激減。在庫がだぶつく企業は多かったのではないでしょうか。相場が下がる局面では、在庫が長く滞留すると含み損を抱えてしまいます。販売価格の値下げや仕入れを抑えたり、買取では価格を下げて対応すると考えられます。なお、一部では3月の観光客需要が前年比で9割減になったという報道もされています。

免税売上高は三越日本橋本店(東京・中央)など主要3店で85%減となり、特に訪日客人気の高い三越銀座店(東京・中央)では「9割を超える落ち込み」
引用:日本経済新聞

渡航規制

通常、国内で個人の方が売却した時計は、国内販売のほか海外にも流れていきます。新型コロナウィルス感染症対策として渡航規制が行われ、この海外での販売が激減しました。また世界的に需要があったことから為替の動きによって相場は変動していましたが、現在は海外で売れないため、ドル高基調でも買取価格を上げる事ができません。一方でドル安が進めば為替動向との乖離を嫌って相場はさらに低く設定されて行く可能性があります。

国内消費の冷え込み

日本国内でも感染拡大が進み、外出自粛によって時計販売の需要が落ち込んでいます。さらに先日の緊急事態宣言発令によって、以前に増して経営が厳しい業種が広がりを見せており需要の減少もより深刻化しています。前述のインバウンド消費減少と同様に、在庫過多を避けるなどの理由から、販売価格の値下げ、仕入れを抑えたり、買取価格を低くして対応すると考えられます。

といったようなことから、どこでも時計(在庫)を持ちたがらない風潮になってきています。
先行きが見えない状況が続いており、すでに「買取を行わない」という業者も増加しているほどです。

コロナ問題終息で相場高騰?

では、現在の問題が終息すれば相場は高騰するのでしょうか?

2019年4月のデイトナ ref.6263の買取相場をご覧ください。非常に人気が高いモデルでしたが、新型コロナウィルス感染症の前には1年で400万円近く下落しています。その他に116520などスポーツモデルの買取相場も19年の夏をピークからは下降していました。

こうした点から、新型コロナウィルス感染症についても、すぐに上昇トレンドとなるかはわかりません。
またワクチンが普及するまでにも、長い時間をようするとも言われています。

まずは自分の時計の相場価格を知りましょう

相場は大きく下降を続けている状況ですが、2、3年スパンで見れば悪い相場ではありません。
私どものおすすめは、「一旦、現金化する」です。
この先買取を行う業者も徐々に減り、競争率は低下、相場もさらに下がることが考えられます。

今売らないとしても、まずは現状のご自分の時計の価格を確認してみてはいかがでしょうか。
お問合せいただきましたら、現在の相場をお伝えさせていただきます。

お問合せお待ちいたしております。

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村田

時計買取り専門店アンティグランデの買取り担当スタッフ。スイス時計販売店を経てアンティグランデに入社。主に腕時計の査定に関する情報をおとどけいたします。 愛用の時計:カルティエ バロンブルー/趣味:女子会 スポーツ観戦

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