高級時計とリセールバリュー

いつもご利用ありがとうございます、腕時計専門店アンティグランデの加藤です。
ご存知の通り一部の高級時計は高額である一方で、価値が落ちにくい・リセールバリューが高い、そして換金性・流動性が高い事でも有名です。
お時計によっては買取価格が定価や購入価格を上まわるケースもございます。

TIPS:リセールバリューとは
新品や中古時計などの販売価格に対する、売却時の換金率を“リセールバリュー”などとよびます。腕時計は、車やジュエリーに比べて価値が落ちにくいものが多く、時計選びにおいてリセールバリューを大事な要素と考える方は少なくありません。

しかし、このリセールバリューはブランドの人気度・流通量・希少性などによって大きく異なってきます。さて、どういった時計ブランドのリセールが高いのでしょうか。
そこで今回は、独自に各ブランドからリセール率が高く、流通量の多いモデル(主にステンレススチール製の主要シリーズ)を一部ピックアップし、簡易的なリセールバリュー ランキングをまとめてみました。時計購入の際にご参考いただければ幸いです。

当記事に掲載した腕時計は、業者間取引相場の履歴がある物を中心に選定しており、シリーズ全般にわたるリセールバリューではありません。およその参考価格としてご覧ください。

注意
現在、当店では100万円を超える高価格帯の腕時計の買取は控えております。
・以下にあげる“買取相場”は、モデルごとに国内の数件の業者間取引の履歴(2022年9月中)をもとにし、およその上限金額を算出したものです。
・当店の時計査定は取引相場をベースにし、コンディション、付属品の有無、購入時期、在庫状況等によって買取価格が変わってまいります。
・お店によって参照する業者間取引は異なり、当店と他店様では相場の認識がことなる場合があります。買取価格を保証する物ではございません。

1位:ロレックス(スポーツモデル)

ロレックス デイトナ
ロレックスの人気モデル・換金率の高いモデルは、スポーツモデル且つステンレス製の時計に集中しています。また同じモデルでも文字盤の色違いで買取の金額が変わるものもあります。
ロレックスほど、複数のシリーズで買取相場が定価を超えるブランドはありません。

デイトナ リセールバリュー

116500LN 黒

ref.116500LN 黒

定価:¥1,720,400
’22年9月買取相場:~¥3,400,000

換金率:~197.6%

116500LN 白

ref.116500LN 白

定価:¥1,720,400
’22年9月買取相場:~¥4,000,000

換金率:~232.5%

GMTマスター2 リセールバリュー

126710BLRO ジュビリー

ref.126710BLRO ジュビリー

定価:¥1,272,700
’22年9月買取相場:~¥2,600,000

換金率:~204.3%

126710BLNR オイスター

ref.126710BLNR オイスター

定価:¥1,247,400
’22年9月買取相場:~¥2,150,000

換金率:~172.4%

サブマリーナ リセールバリュー

126610LN

ref.126610LN

定価:¥1,196,800
’22年9月買取相場:~¥1,600,000

換金率:~133.7%

126610LV

ref.126610LV

定価:¥1,259,500
’22年9月買取相場:~¥2,200,000

換金率:~174.7%

エクスプローラー リセールバリュー

124270

ref.124270

定価:¥847,000
’22年9月買取相場:~¥1,050,000

換金率:~124.0%

ヨットマスター リセールバリュー

126622 ダークロジウム

ref.126622 ダークロジウム

定価:¥1,458,600
’22年9月買取相場:~¥1,780,000

換金率:~122.0%

2位:パテックフィリップ(スポーツモデル)

パテックフィリップ ノーチラス
腕時計では最高峰とされる高級時計ブランド。高級時計ならではのイエローゴールド、ホワイトゴールドのモデルが多く製造されていますが、換金率に関しては、ロレックス同様にステンレス素材の時計が高い傾向にあります。
他のブランドよりも流通量が少なく、時計としての人気も絶大といった点も、価格が下がりにくい理由となっています。現在、パテックフィリップのスポーツモデルに関しては中古市場での取引量が非常に少なく相場動向が読みづらい状況です。

ノーチラス リセールバリュー

5712/1A-001

ref.5712/1A-001

定価:¥6,556,000
’22年9月買取相場:~¥11,000,000

換金率:~167.8%

7118-1A-010

ref.7118-1A-010

定価:¥4,136,000
’22年9月買取相場:~¥7,200,000

換金率:~174.1%

アクアノート リセールバリュー

5968A-001

ref.5968A-001

定価:¥7,161,000
’22年9月買取相場:~¥14,000,000

換金率:~195.5%

アクアノート リセールバリュー

5168G-001

ref.5168G-001

定価:¥6,358,000
’22年9月買取相場:~¥9,500,000

換金率:~149.4%

カラトラバ リセールバリュー

6119R-001

ref.6119R-001

定価:¥4,136,000
’22年9月買取相場:~¥3,700,000

換金率:~89.5%

3位:オーデマピゲ(スポーツモデル)

オーデマピゲ ロイヤルオーク

オーデマピゲのリセールバリューは、ロイヤルオークが最も高く、100%を超えるモデルが複数存在します。
ロイヤルオークは、70年代クオーツショック後に登場。機械式腕時計界に、“ラグジュアリースポーツ”という潮流を生み出しました。現在、オーデマピゲのロイヤルオークは中古市場での取引量が非常に少なく相場動向が読みづらい状況です。

ロイヤルオークオフショアクロノグラフ リセールバリュー

26420TI.OO.A027CA.01

ref.26420TI.OO.A027CA.01

定価:¥4,895,000
’22年9月買取相場:~¥4,600,000

換金率:~94.0%

ロイヤルオーク リセールバリュー

15500ST.OO.1220ST.02

ref.15500ST.OO.1220ST.02

定価:¥3,190,000
’22年9月買取相場:~¥5,000,000

換金率:~156.7%

77350ST.OO.1261ST.01

ref.77350ST.OO.1261ST.01

定価:¥2,860,000
’22年9月買取相場:~¥2,900,000

換金率:~101.4%

4位:オメガ

オメガ スピードマスター
オメガのリセールバリューは幅が広いのですが、一部に100%を超えるモデルが散見されます。今回の例ではスピードマスターref.522.30.42.30.04.001が138%となりました。東京2020限定に加え、パンダ文字盤に今後の相場高騰の期待がかかっているのでしょう。
ほかリセールが高いモデルは、シーマスターやスピードマスターの限定モデル(007コラボ、復刻モデルなど)等が挙げられます。 また価格帯とブランドの知名度のバランスがよく幅広い層に需要があり、全般で買取り価格が安定しています。

スピードマスター リセールバリュー

522.30.42.30.04.001

ref.522.30.42.30.04.001

定価:¥759,000
’22年9月買取相場:~¥1,050,000

換金率:~138.3%

522.30.42.30.06.001

ref.522.30.42.30.06.001

定価:¥759,000
’22年9月買取相場:~¥606,000

換金率:~79.8%

310.30.42.50.01.001

ref.310.30.42.50.01.001

定価:¥880,000
’22年9月買取相場:~¥520,000

換金率:~59.1%

シーマスター リセールバリュー

210.90.42.20.01.001

ref.210.90.42.20.01.001

定価:¥1,265,000
’22年9月買取相場:~¥850,000

換金率:~67.2%

210.30.42.20.06.001

ref.210.30.42.20.06.001

定価:¥748,000
’22年9月買取相場:~¥400,000

換金率:~53.5%

5位:セイコー グランドセイコー

セイコー グランドセイコー
グランドセイコーGMTの青白ベゼル(SBGJ237、SBGE275)が60%~80%のリセールバリューをつけています。昨今、セイコーは国内はもちろん海外でのプロモーションにも力を入れています。その影響もあるのでしょうか。
全般的には セイコーの人気モデルで、リセールバリューは50%ほど。セイコーは世界トップクラスの技術をもつ腕時計メーカーであり、自動巻きクロノグラフやクオーツ時計など腕時計史に大きな影響を与えてきました。 世界にコレクターが存在し、古いモデルの価値が高まっています。またシンプルなモデルは、仕事場での着用に嫌味がない事から、日本のビジネスマンに根強い人気があります。
歴史的モデルの復刻などもより高い価値がつくことがあります。

グランドセイコー リセールバリュー

SLGH005

ref.SLGH005

定価:¥1,045,000
’22年9月買取相場:~¥680,000

換金率:~65.1%

SBGK009

ref.SBGK009

定価:¥935,000
’22年9月買取相場:~¥550,000

換金率:~58.8%

SBGJ201

ref.SBGJ201

定価:¥737,000
’22年9月買取相場:~¥380,000

換金率:~51.6%

SBGJ237

ref.SBGJ237

定価:¥792,000
’22年9月買取相場:~¥500,000

換金率:~63.1%

SBGE275

ref.SBGE275

定価:¥847,000
’22年9月買取相場:~¥750,000

換金率:~88.5%

6位:ゼニス

ゼニスのリセールバリューはこれまで30%~40%ほどでした。しかし、新型のクロノマスタースポーツの人気が高まり、過去に無い高いリセールバリューとなっています。

デファイ リセールバリュー

95.9002.9004/78.R584

ref.95.9002.9004/78.R584

定価:¥1,507,000
’22年9月買取相場:~¥550,000

換金率:~36.5%

95.9000.9004/78.R582

ref.95.9000.9004/78.R582

定価:¥1,507,000
’22年9月買取相場:~¥580,000

換金率:~38.5%

クロノマスター リセールバリュー

03.3100.3600/21.M3100

ref.03.3100.3600/21.M3100

定価:¥1,276,000
’22年9月買取相場:~¥800,000

換金率:~62.7%

03.3100.3600/69.M3100

ref.03.3100.3600/69.M3100

定価:¥1,276,000
’22年9月買取相場:~¥900,000

換金率:~70.5%

7位:カルティエ・IWC

カルティエは新型サントスWSSA0018の人気が高まっており、換金率65%という高いリセールバリューとなっています。また、レディースのタンクフランセーズ:35%・ベニュワール:64%と、婦人用時計においてはリセールバリューが高い部類にはいります。
IWCは人気のポルトギーゼはもちろん、映画TOPGUNの公開で話題となったトップガンシリーズが人気で換金率が高くなっています。 IWC全般のリセールバリューは定番モデルで30%~50%ほど。

タンクフランセーズ リセールバリュー

W51008Q3

ref.W51008Q3

定価:¥478,500
’22年9月買取相場:~¥170,000

換金率:~35.5%

サントス リセールバリュー

WSSA0018

ref.WSSA0018

定価:¥998,800
’22年9月買取相場:~¥650,000

換金率:~65.1%

パシャ リセールバリュー

WSPA0009

ref.WSPA0009

定価:¥957,000
’22年9月買取相場:~¥400,000

換金率:~41.8%

パンテール リセールバリュー

WSPN0019

ref.WSPN0019

定価:¥434,500
’22年9月買取相場:~¥280,000

換金率:~64.4%

パイロットウォッチ リセールバリュー

IW327015

ref.IW327015

定価:¥693,000
’22年9月買取相場:~¥370,000

換金率:~53.4%

トップガン リセールバリュー

IW389104

ref.IW389104

定価:¥1,292,500
’22年9月買取相場:~¥850,000

換金率:~65.8%

ポルトギーゼ リセールバリュー

IW371617

ref.IW371617

定価:¥1,138,500
’22年9月買取相場:~¥680,000

換金率:~59.7%

アクアタイマー リセールバリュー

IW329001

ref.IW329001

定価:¥638,000
’22年9月買取相場:~¥300,000

換金率:~47.0%

8位:パネライ

パネライ全体のリセールバリューは40%-60%ほど。ルミノールドゥエが平均値ではやや高い印象があります。 傾向としては42㎜、44㎜の需要が高く買取価格が安定しており、47㎜は大きすぎるのか買取価格はやや低い傾向があります。

ラジオ リセールバリュー

PAM00753

ref.PAM00753

定価:¥608,300
’22年9月買取相場:~¥350,000

換金率:~57.5%

ルミノールドゥエ リセールバリュー

PAM01247

ref.PAM01247

定価:¥850,300
’22年9月買取相場:~¥500,000

換金率:~58.8%

ルミノール リセールバリュー

PAM00796

ref.PAM00796

定価:¥875,600
’22年9月買取相場:~¥500,000

換金率:~57.1%

PAM01523

ref.PAM01523

定価:¥1,052,700
’22年9月買取相場:~¥460,000

換金率:~43.7%

9位:ブライトリング・ウブロ

ブライトリングの換金率は幅が広く30%~45%ほど。定番デザインのナビタイマー、クロノマットの人気が高い部類に入ります。
ウブロはシンプルなクラシックフュージョンと、近年仲間入りしたブレスレットタイプのビッグバンの換金率が高い印象です。ウブロ全体のリセールバリューは30%~45%ほど。シンプルな 人気が集中するモデルは少ないためか、換金率がとびぬけた時計が少ない印象です。

クロノマット リセールバリュー

AB0134101B1A1

ref.AB0134101B1A1

定価:¥1,045,000
’22年9月買取相場:~¥500,000

換金率:~47.8%

A10380101A3A1

ref.A10380101A3A1

定価:¥594,000
’22年9月買取相場:~¥210,000

換金率:~35.4%

スーパーオーシャン リセールバリュー

AB2010161C1A1

ref.AB2010161C1A1

定価:¥649,000
’22年9月買取相場:~¥260,000

換金率:~40.1%

ナビタイマー リセールバリュー

A3239011/C930

ref.A3239011/C930

定価:¥517,000
’22年9月買取相場:~¥240,000

換金率:~46.4%

クラシック・フュージョン リセールバリュー

521.NX.1171.RX

ref.521.NX.1171.RX

定価:¥1,375,000
’22年9月買取相場:~¥530,000

換金率:~38.5%

542.NX.1171.RX

ref.542.NX.1171.RX

定価:¥979,000
’22年9月買取相場:~¥420,000

換金率:~42.9%

ビッグバン リセールバリュー

301.SB.131.RX

ref.301.SB.131.RX

定価:¥1,793,000
’22年9月買取相場:~¥680,000

換金率:~37.9%

451.CX.1170.CX

ref.451.CX.1170.CX

定価:¥3,091,000
’22年9月買取相場:~¥1,450,000

換金率:~46.9%

10位:タグホイヤー

タグホイヤー全体のリセールバリューは30%~40%ほど。 タグホイヤーはクラシカルなモナコに人気が集中しています。

カレラ リセールバリュー

CV2A1U.BA0738

ref.CV2A1U.BA0738

定価:¥649,000
’22年9月買取相場:~¥180,000

換金率:~27.7%

CBG2A90.FT6173

ref.CBG2A90.FT6173

定価:¥863,500
’22年9月買取相場:~¥280,000

換金率:~32.4%

CBM2110.BA0651

ref.CBM2110.BA0651

定価:¥566,500
’22年9月買取相場:~¥200,000

換金率:~35.3%

モナコ リセールバリュー

CAW211P.FC6356

ref.CAW211P.FC6356

定価:¥885,500
’22年9月買取相場:~¥380,000

換金率:~42.9%

リセールバリューランキングのトップはロレックス

いかがでしたでしょうか?

1位にはロレックスをピックアップいたしました。ロレックスは他のブランドに比べてシリーズ全般でリセールバリューが高く、その中でもスポーツモデルは更に高いリセール率を誇ります。

パテックフィリップもリセール率の高いモデルをあげていますが、リセール率の高いシリーズの種類や手の出しやすい価格帯を考えると、総合的にロレックスに軍配があがります。ではなぜロレックスの時計はリセール率が高いのでしょうか?

ロレックスは、設立当初から独自の広告戦略によって認知度を高め、実用性に特化した時計を生み出し続けることで、時計メーカーとしての信頼性を築いてきました。現在では世界で最も知名度の高い時計メーカーとなっています。新品はもちろん、中古市場でも他のブランドをしのいで需要が高く、リセール価格も高額となっています。

リセールバリューは中古で購入すればより高くなる

またランキングでは定価をもとにリセール率を出しましたが、販売価格より低い中古腕時計を購入すれば、相対的にリセールバリューは上昇します。
オメガや、セイコーなどの時計は、中古価格が定価より高等するロレックスやパテックフィリップと比較して、中古の販売価格はよりお求めやすい価格になりますので、購入予算を抑えた、リセールバリューの高いお時計にあげられます。

2022年の傾向

ご存知の通り、物価上昇・円安の影響で、様々なブランドが定価を改定しています。ロレックスにおいては昨年から30%近く定価が上がっている状況です。コロナ禍の影響もあり買取相場が為替に追いついておらず、換金率は数字の面では冴えない印象です。
他方で、円安・インフレが長引けば、世界的に需要がある腕時計は円では額面が上がっていく可能性があります。インフレヘッジの手段と考える方も増えてくるのではないでしょうか。

これからお時計を購入なさる方はぜひご参考になさってください。

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村田

時計買取り専門店アンティグランデの買取り担当スタッフ。スイス時計販売店を経てアンティグランデに入社。主に腕時計の査定に関する情報をおとどけいたします。 愛用の時計:カルティエ バロンブルー/趣味:女子会 スポーツ観戦

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